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作者:熱井拳也,とよた瑣織
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-11-25(overlap)
价格:¥630 原版
文库:overlap文库

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君から受け継ぐ英雄系譜 目次 序章 まだその約束は不本意で 第一章 雪銀雪姫/世界最強の少女 第二章 決闘の行方 幕 間 運命が相剋したあの夜も 第三章 終焉の足音 幕 間 殺戮の果てに 第四章 開戦 幕 間 傷だらけの軌跡 第五章 決戦、想いを刻みつけて 終章 その先もずっと イラスト/とよた瑣織 「私が勝ったら、一緒に世界を守ってもらうわよ」  蒼玉サフアイアのような深い青色の瞳がこちらを見据えている。  処女雪のように真っ白で曇りのない肌。背中どころか腰を越えて、太もものあたりまでさらりと伸びる長髪は瞳と同じく青色で、白いリボンで一纏めにされ、風に靡いていた。  彼女の名は、雪銀雪姫。 「ああ、お前が勝ったらな」 「勝てるつもりかしら、この世界で最強の私に」 「お前がなんだろうと、勝たなきゃならねえならな」 「そこまで嫌かしら、世界を守るのは」 「まあな、ガラじゃねえ」 「……それだけじゃ、ないのでしょう?」  彼女――ユキヒメが、どこか憂いを帯びた声で言う。  察しがついているのだろう、俺の真意に。 「わかってる上で言うことを聞かせたいからこその、この勝負なんだろ?」 「……ええ、そうね。私がこの世界を守るという使命を持つように、アナタにも成すべきことがあるのはわかってる――それでも、アナタに共に戦って欲しいと私は思うわ」  俺――黒乃刻哉の成すべきこと。  それは、俺に残されたたった一人の家族である妹を守ること。  それともう一つ、父さんと母さんの仇に復讐することだ。  そのためには、強くならなくてはいけない。誰よりも強く、それこそ彼女――ユキヒメを倒してこの世界で最強になるくらいに。  世界を守ることになんて興味はないし、復讐のために生きている俺にそんなことを志す資格もない。  だが、口で断ってすんなり引くヤツじゃない。ならば、戦うしかないのだろう。  戦って、そして。  ……俺は、負けた。 「さぁ――約束通り、私と一緒に世界を守ってもらうわよ」 「しょうがねえな、約束だもんな……世界でもなんでも守ってやるよ」  俺がそう口にするとユキヒメが満足そうに笑った。  その笑顔を見ていると、少し胸が痛んだ。俺が背負っているも