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作者:SOW,ザザ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-12-02(Hobby Japan)
价格:¥550 原版
文库:HJ文库
丛书:戦うパン屋と機械じかけの看板娘(3)
代购:lumagic.taobao.com
戦うパン屋と機械じかけの看板娘3 目次 前がたり「ある機械人形の決意」 序章 第一章「天秤の持ち手」 第二章「サウプンクトの遭遇」 第三章「開戦ののろし」 第四章「ボルスバーンの戦い」 第五章「親衛シユツツシユ隊タツフエル」 第六章「紅蓮の鷹」 第七章「皮一枚」 第八章「狼の教育」 終章 あとがき 前がたり「ある機械人形の決意」 「俺はよ、笑わない女が好きなんだ……」  その人はいつも、そんなくだらないことを口にする、やかましい人だった。 「なんてぇーかよ、そういうヤツ見ると、是が非でも笑わせてやりたくなっちまうんだ」  彼は、猟兵機のパイロットとしては、おそらくワイルティア公国の中でも、最高位に位置する者の一人だろう。  にもかかわらず、この人の口から出てくる言葉は、ただでさえ口数が多いこともあるが、その七割がこのテのどうでもいい戯言である。  いちいちメモリーに記憶していることがバカらしくなってくる時がある。 「そういう意味で言うと、お前なんかもし女だったら、俺の標的だぜ?」  ご覧のありさまである。  兵器である私に、そんなことを言ってどうなるというのだか…… 「私は兵器です。男女、性別という概念はありません」  そう、私は人間ではない。  ワイルティア公国軍が開発した、人型決戦兵器〝猟兵機〟、型式番号LS-6R2。  敵国からは〝単眼の巨人〟と恐れられる全長八メートルを超える鋼の人型兵器を相手に、この人は「女だったらくどく」とのたまったのだ。  神経を疑う発言である。  そんなだから、私のパーソナルコードは〝シャルラハート〟などと名付けられた。  なんでも、この人の〝最愛の女〟の名前なのだそうだ。  ホントにバカらしい。  ワイルティア公国は、功績著しいパイロットに、他の兵士たちの士気を向上させる意味も込めて、パーソナルカラーの使用を認めた。  この人が選んだのは、よりにもよって赤だ。  戦場でバカほど目立つ色をなぜ選ぶのかと、迷彩効果とは真逆なカラーリングセンスに、私の思考プログラムは激しいノイズが走ったくらいだ。  しかし、返ってきた答えは「いいじゃん、カッコイイし」だった。  ほんとにバカである。  私たちの他にもパーソナルカラーを認め