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作者:岩波零,むにゅう
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-10-30(讲谈社)
价格:¥540 原版
文库:讲谈社轻小说文库
丛书:勇者が修羅場すぎて世界を救ってる場合じゃない(1)
代购:lumagic.taobao.com
勇者が修羅場すぎて世界を救ってる場合じゃない 魔王の呪いでヒロインたちを同時攻略しなければなりません 口絵・本文イラスト/むにゅう デザイン/BEE‐PEE 序章 初期装備はバスタオル  上月行人よ、目覚めなさい。  あなたは世界を救う冒険をすることになりました。プレイモードを選択してください。  1人プレイ(鬼のようにむずかしい。クリアは絶望的)  4人プレイ(難易度は下がるが、違う意味でむずかしい)  夢の中で真っ暗な世界を漂っていると、突如として目の前にこんな選択肢が現れた。  世界を救う冒険? プレイモード? なにそれ?  たくさんのクエスチョンマークを頭にうかべながらも右手を持ち上げ、人差し指で4人プレイを選ぶ。1人プレイだとクリアは絶望的らしいし、4人でプレイすれば世界を救えなかった時の責任が1/4ですむからな。  モードの次は主人公の名前でも決めるのかと思ったのだが、表示されていた選択肢が消えてしまうと、ふたたび視界が黒一色になる。  数秒後、周囲から自然音が聞こえはじめた。風が木々をやさしくゆらし、たくさんの葉っぱがこすれ合う音。ジジジジジという正体不明の虫の声。どこかで水がゆるやかに流れる音。  やがて自分が目を閉じていることに気づき、ゆっくりとまぶたを開ける。  そこは見知らぬ森の中だった。俺は地面にあおむけで横たわっており、顔の真横にある草の匂いが鼻腔をくすぐる。  不審に思いながらも上半身を起こしてみると、なぜか俺は全裸だった。とはいえすべてがモロ出しなわけではなく、下半身には黒いバスタオルがかけられている。一体どういうことだ……?  辺り一帯にはふかふかの芝生が生えており、その上で3人の女の子があおむけで眠っている。3人とも俺の知り合いで、彼女たちには白いバスタオルがかけられており、鎖骨からふとももまでを覆っている。  女性陣のふとももはかなりきわどいところまで見えており、ものすごくエロい。ひょっとしてタオルの下は俺と同じくなにもつけてないのだろうか? 「──って、なんだこの状況? 夢……にしては意識がはっきりしすぎている気がするけど……」  わからないことだらけで困惑している間に、他の3人も目を覚ましたらしい。まず最初に俺のクラスメイトで、俺と同じく文芸部に所属する姫城彩織が、ルビーのような真紅の瞳をパッチリと開く。  覚醒した姫城はあざやかなアク