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作者:瀬尾つかさ,美弥月いつか
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2013-12-20(一迅社)
价格:¥594 原版
文库:一迅社文库
丛书:銀閃の戦乙女と封門の姫(5)
代购:lumagic.taobao.com
銀閃の戦乙女と封門の姫 5 挿画:美弥月いつか デザイン:木緒なち(KOMEWORKS) 高橋忠彦(KOMEWORKS) 序章  早朝まで、時刻を遡る。  第一王女エレオノーラのもとに無線で急報が届いたのは、日の出から一時間ほどが経過したころだった。  王都がモンスターの襲撃を受けた。中央公園におおきな穴があき、そのなかからキング種までもが出現したという。エレオノーラは第三機士団とともに東方の巡回に出ていた。定期的に行われる、訓練を兼ねた治安維持任務である。  こうした任務に王族が同行するのは、それが国民に歓迎されるからだ。エレオノーラたちがまとう黄金の呪式装具ジヤケツト、太陽の金サンライト・ゴールドは、このクァント=タンにおける最強の証なのである。それは常にモンスターの脅威に晒される国民にとって、なにより頼もしい太陽の輝きであった。  とはいえ、それも必ず必要というわけではない。実際、第三王女ソーニャなどは、なにかと理由をつけてよくサボる。  それでもエレオノーラは、極力、第三機士団と同行することを好んだ。  クァント=タン最大の武力たる機士団とともに、各地の有力者のもとへ顔を出すのだ。それは、またとない政治的アピールの機会である。  今回ばかりは、それが仇となった。現在王都にいる王族は、第一王子タウロス、第二王女アアフィリン、第四王女シャーロッテの三人にすぎない。しかもシャーロッテは、エーテル回路の能力が心もとなかった。  タウロスもアアフィリンも、万全の状態でノーブル種が相手ならば互角の戦いを演じられることだろう。だがキング種の強さは、ノーブル種とは比較にならないという。  王都の総合的な戦力を考えた場合、はたしてキング種の進撃を止められるだろうか。 (あとはトーマ家のカイトあたりですか。彼は民間人とはいえ、シャーロッテの言葉には従うでしょうが……所詮、王族でもなき身。どう投入したところで、決定力とは……)  無論、エレオノーラとしては希望的観測にすがりつきたいところである。  だがひとの上に立つ者として、自己の願望だけで行動を決定するなど言語道断であった。  今回も、最悪の事態を想定するべきだ、と判断する。 「王都が陥落する可能性は、どれほどですか」  エレオノーラの問いに、第三機士団の団長たる恰幅のいい褐