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作者:鰤/牙,すがのたすく
类型:少年向 日文
出版:2015-11-21(Hobby Japan)
价格:¥1000 原版
文库:HJ文库

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クラスまるごと人外転生 ―最弱のスケルトンになった俺― (HJ NOVELS) 目次 序章 トンネルの向こうはモンスターハウスでした 第一章 役立たずのスケルトン 第二章 骸はかく語りき 第三章 不死鳥の翼 第四章 思い出の残骸 第五章 かっこわるいヒーロー 終章 あなたが魔王になった日 外伝 乾物ティーチャーかつぶし 序章 トンネルの向こうはモンスターハウスでした 「(生きてる……のか……?)」  空木恭介が目を覚ます。頭がくらくらする。なんとか身体を起こし、周囲を確認しようとするが、視界がクリアにならない。額を押さえようと手をやり、恭介は違和感に気付いた。  髪が、ない。  ハゲたか!? この一瞬で!? と思ったが、すぐにそうではないとわかる。なかったのは髪だけではない。そもそも手に触れる感触が、もっと冷たく、堅いものであったのだ。そう、髪どころか、皮膚さえない。すわ重傷か、と思っても、流れる血も肉も、一切の感触がない。恭介は混乱した。  待て、状況を整理しよう。  ひとまず大きく息を吸い込み(吸い込んだ息が、胸のあたりから抜けていくような感覚があった)、今までのことを思い出そうとする。  神代高校2年4組の一同は、修学旅行の真っ最中だった。移動中のバスの中、みんなカラオケやら、トランプやら、他愛のない雑談やら、思い思いの時間を過ごして満喫していた。無論、恭介もだ。オタクグループとしてクラスカーストの下層部に位置する恭介は、同じグループの友人たちと、目立たないように談笑しながら、それなりに楽しんでいたのである。  地獄は急に訪れた。急カーブの多い山の斜面。ただでさえ道路は雨の中で滑りやすくなっていた。そうした中で、カーブの角から飛び出してきたバイクと、接触事故を起こしそうになったのである。運転手は慌ててハンドルを切り、バスの車体はそのままガードレールを突き破った。  車内に悲鳴が響き渡り、そこから先の記憶は、ない。  とにかくバスの転落事故が起きたのだ。だが、どうやら幸運にも、恭介は生き延びたらしい。  いや待て、それでは俺がハゲている理由が説明つかないぞ。恭介は目蓋をこすろうとして、更に恐ろしいことに気が付いた。  目蓋が、ない。  恐る恐る、指先をそっと、目元に這わせてみると、縁のような部分が見つかった。指を突っ込んで、その縁をなぞりながら、大きさを確認する。  眼窩だ。これは。  なんと