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作者:七月隆文
类型:少年向 日文
出版:2015-10-20(一迅社)
价格:¥540 原版
文库:一迅社文库
丛书:俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件(10)
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俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 10 TIPS 幼稚園ねんしょうふじぐみ 神楽坂公人  園児たちが、俺を見上げている。 「今日から一週間、みなさんと学ぶことになったお友達、神楽坂公人さんです!」  若い先生が、席につく園児たちに告げたとたん、  わあああああ――――――――っ!!  園児たちがすごい勢いではしゃいだ。  スモックを着た小さな女の子たちが、机をぱんぱん叩いたり、立ち上がったりする。 「お静かに、お静かに!」  先生と、同席している園長が注意する。清華院のお嬢様とはいえ、まだ幼稚園。庶民の子たちとそれほどには変わらない。 「せんせえが、おしずかにってゆってますわ!」  三つ編みの子が注意する。こういうませた子がいるのも同じだ。  でもまあ、すぐおとなしくなっていくのはさすが女の子だ。男の子だと、こうはいかない。 「では神楽坂さん、ご挨拶をお願いします」  そう。  先日あった運動会の結果、俺は最高得点を挙げたクラス――幼稚園ねんしょうふじぐみに一週間、編入することになったのだ。  マジか。 「えーと……」  声を出したとたん、またちょっとざわめきが起こる。 「神楽坂公人です。みんなと一緒に楽しめたらなって思います。よろしくお願いします」  先生たちが拍手。園児たちも拍手。  こうして俺の、幼稚園生活が始まった。  教室は、伝統と格式に溢れた高校と違って、かなり今っぽい。  ぴかぴかのフローリングに、大きな窓。うちの校舎とは匂いも違う。掲示板に張られた絵とか、先生の作ったらしき紙の飾りがいかにも幼稚園って雰囲気だ。  四人用の卓がずらっと並んでいて、園児たちがちっちゃいイスに座っている。  俺はというと、そのイスは小さすぎて座れないから―― 「あの、先生」 「はい、なんでしょう神楽坂さん?」 「イスが小さいので……」 「あっ、そうですね」  ピンクのエプロンをした先生が、はたとなる。 「床に座ってもいいですか?」 「ああ、そうですね、ええ」 「すいません」  俺は膝をついて、 「先生」 「は、はい?」 「……あぐらをかいて大丈夫ですか?」 「ええと……はい」 「すいません」 「いえ」  お互い、変な空気だった。  俺も幼稚園の先生に生徒の立場で話すのは気恥ずかしいし、先生の方も戸惑ってる感がある。そんな俺たちを、