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作者:ネコ光一,Nardack
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-09-25(overlap)
价格:¥720 原版
文库:overlap文库
丛书:ワールド·ティーチャー 異世界式教育エージェント(1)
代购:lumagic.taobao.com
ワールド·ティーチャー 異世界式教育エージェント 1 目次 かつて最強と呼ばれた男 序章 誕生 出会い 従者 無垢なる愛 終章 番外編 従者達の過去と現在  薄暗い迷宮の通路を、黒髪の少年が走っていた。  学校の制服であるローブを靡かせながら一心に走っているが、その行く手を遮るように無数の敵が立ち塞がる。  しかし少年は敵を飛び越え、あるいは薙ぎ払い、立ち止まる事なく通路を走り続け、見つけた階段を飛ぶように駆け下りて行く。  急いでいるのは……少年にとって大切な弟子達を守るためである。  そしてようやく最下層に到着したが、目的の場所までは壁に沿って大きく迂回しなければ辿り着けない構造であった。  それでは間に合わない……と、素早く判断を下した少年は壁に指を向け、彼自身が発明した魔法を放つ。  指先から放たれた魔法は壁に大きな穴を空け、少年は穴から目的の場所へと飛び込んだ。  そこには……大切な三人の弟子が、殺人鬼と呼ばれる男どもに襲われている光景が広がっていた。  その内の一人である男の獣人が、傷つき倒れている弟子に止めを刺そうとしていたので、少年は間髪容れず踏み込んだ。  獣人は突如現れた少年に驚きつつも、反射的に拳を放ってきた。  その凄まじい速度で放たれる拳を食らえば、常人なら確実に致命傷だろう。  しかし少年はその拳を軽々と避け、更に反撃とばかりに蹴りを食らわせて獣人を吹っ飛ばしていた。  残っている他の敵に警戒しつつ、少年は弟子達を守るように背中を向けて立つ。 「シリウス様……」  名を呼ばれて少年が振り返れば、薄暗い迷宮でも映える銀髪に狼の耳を生やした少女、エミリアが希望に満ちた視線を向けていた。 「無事か、エミリア?」 「……はい」  しかし何かの攻撃を受けて意識が朦朧としているのか、エミリアは倒れたまま動けない様子だった。 「シリウスさん。きて……くれたんだ……」 「当たり前だろう?」  その隣には、学校に来てから出会った、澄んだ水の如く透き通るような青髪を持つ少女が顔を青白く染めて座り込んでいたが、少年を見て安堵したのか涙を流していた。 「あに……き……」 「レウス。よく、耐えてくれた」  そして、二人の少女を守ろうと必死に戦い続けたのだろう。  短い銀髪に狼の