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作者:にゅん,魚
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-08-25(overlap)
价格:¥650 原版
文库:overlap文库
丛书:異世界に転生したんだけど俺、天才って勘違いされてない?(1)
代购:lumagic.taobao.com
異世界に転生したんだけど俺、天才って勘違いされてない? 「異世界に転生したんだけど俺、天才って勘違いされてない?」シリーズ 目次 1 誕生 2 現在 3 国際科学技術学院 4 職場見学 5 みんなの研究 6 アラカワ粒子 7 新型機開発 8 新しい家族 幕間 デート 9 襲撃 10 温泉を掘ろう! 番外編 ゴースト隊戦闘史~敵司令部を制圧せよ!~ イラスト/魚  真っ白な光に包まれてるとても暖かい空間、気持ちよくてふわふわしてとても安らぐ空間。そんな所に俺はいる……。あまりの気持ち良さとまどろみ感に脳みそが溶けそうになるが、ふいにあることを思い出した。 「そうだ、俺……事故ったんだ」  勤めていた会社から久しぶりの休み、本当に久しぶり、8ヶ月ぶりに連休を貰った。泣きながら休みをくれないと自殺して毎晩枕元にたってやると上司を脅して、心の休息がてらにツーリングに出かけたのだった。  そして事故を起こした。最後の瞬間は夜の峠で小雨が降る中スリップしてバイクごとガードレールに突っ込む記憶しかない。事故を起こした理由は、時間的に次の街に着かないと連休中に帰れないというだけで悪天候の中、夜間のツーリングを強行したためである。  もう馬鹿じゃないのか? と自分で思うほどあきれた理由だった。  ここで問題なのが、果たして俺は死んだのか、植物状態なのかだが。 「声はでる……」  なにげなく呟いた俺の声は白い空間に消えていった。声がでるということは死んでないのか? なら植物状態なのか?  いやそれなら、そもそも思考ができないのではないか? 思考ができず自発呼吸すらままならなくて、脳波が平坦だから植物状態になっていると誰かに聞いた覚えがある。間違ってるかもしれないが……。ココはドコだ?  落ち着け俺。超落ち着け。死んでいようが植物状態だろうが俺は俺……。だから心配なんてしな……うん? 「俺、って誰だ?」 ■  体感で相当な時間が経過した頃、俺は考えることを放棄した。そもそも事故の瞬間とそれに関係する記憶はあるのだけどそれ以外の記憶はないのだ。俺の名前も顔も家族の名前も恋人の名前も思い出せない。  恋人についてはなんとなく、パソコンの中にいたような記憶があるが常識的に考えて人が入れるはずがないから記憶の混乱なのだと思う。しかし、個人を特定するための情報以外はきちんと覚えている。たとえば1