Occultic;Nine2 -オカルティック·ナイン- Occultic;Nine -オカルティック·ナイン-
目次
2月24日(水)
site 25 我聞悠太
site 26 森塚駿
site 27 MMG
2月25日(木)
site 28 紅ノ亞里亞
site 29 澄風桐子
2月26日(金)
site 30 相川実優羽
site 31 MMG
2月29日(月)
site 32 西園梨々花
site 33 我聞悠太
site 34 日下部吉柳
site 35 澄風桐子
site 36 MMG
site 37 我聞悠太
site 38 我聞悠太
site 39 相川実優羽
site 40 我聞悠太
site 41 我聞悠太
site 42 我聞悠太
site 43 MMG
site 44 森塚駿
site 45 我聞悠太
site 46 紅ノ亞里亞
site 47 橋上サライ
site 48 我聞悠太
site 49 MMG
site 50 我聞悠太
site 51 相川実優羽
site 52 我聞悠太
イラスト/pako
site 25 我聞悠太 2月24日(水)
握りしめたナイフの切っ先が、ぬらぬらと赤く光っている。
その赤が、ナイフの柄そのものの色なのか、それとも血の色なのかは、よく分からなかった。
僕は笑う。
自然と笑えてきてしまう。
それを我慢しようとして、含み笑いのようになる。
フ、フフフ、グフ……なんて気持ち悪い声をあげながら。
赤いナイフを、橋上教授の胸に何度も何度も突き立てた。
肉を抉る鈍い感触が、手に伝わってくる。おぞましいと思うと同時に、快感も覚えた。
これは必要なことなんだ、と頭の中に自分自身の声が響く。
こうすることで、キリキリバサラはマスコミにすらなし得ることのできないスクープをものにする。アクセス数が増える。僕の名前がネット上で拡散し、信者が急増する。
それを想像して、また笑う。
骨が邪魔をして、ナイフの刃はあまり奥まで刺さらなかった。少し力を入れて押し込んでみる。すると、骨と骨の隙間を縫うようにして刃は肉を裂き、深く深く沈み込んでいった。
教授は、身動きもせず、けれどギラギラと光る瞳を愕然としたように見開いて、僕をまっすぐに捉