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作者:諸星崇,珈琲猫
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-04-25(overlap)
价格:¥590 原版
文库:overlap文库

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落ちこぼれ剣姫と闘神学院の教官 目次 序章 第1章 剣の姫の候補たち 第2章 戦乙女は修行中 第3章 夏の前哨大会 第4章 神を降す剣 終章 イラスト/珈琲猫  黒板の上でチョークがカッ、カッと軽快な音を立てる。 「闘神ランブレイスは人間と神々が共に暮らしていた時代、人々を守った戦いの神だ。今でもその名は広く知られ、信仰の対象となっている。ランブレイス闘神学院なんかは、その最たる例だな」  シズマは教科書から顔を上げた。  講義室はガランとして静かだ。普段は五十人ほどの生徒が座っているのだが、今はほぼ無人である。  窓からは日差しと初夏の風が入ってきて、なんとも心地好い。教壇に立つシズマも、思わずあくびが出そうになる。  そんな最前列のど真ん中。教壇から一番目につく席で、一人の女生徒がすうすうと気持ち良さそうに寝息を立てていた。 「寝るな、リノア」  シズマは無表情のまま、チョークを投げつけた。 「ふにゃっ!?」  女生徒が飛び上がり、椅子から転げ落ちた。ドッタンバッタンと派手な音を立てて机の陰に消える。  床にぶつけたのだろう。彼女はお尻をさすりながら立ち上がった。 「痛いし~。もう、なにすんのよ!」 「居眠りしてるお前が悪い」 「だって退屈なんだもん! なんでこんな話、長々と聞かなきゃいけないワケ?」  部屋にいるのはシズマとこの女生徒の二人だけだ。個別指導と言えば聞こえはいいが、要するに補習である。  にもかかわらず、堂々と居眠りをしていた彼女、リノア・カッシュは、ランブレイス闘神学院でも有名な落ちこぼれだった。 「文句言っても仕方ないだろ。続けるぞ。そのランブレイスだが、半神半人の剣士レイアードに討たれて姿を消した。傷を癒すため、神々の世界に戻ったという説が有力だ」  リノアが机にばたっと突っ伏した。そして、聞くことを拒否するように両手で耳をふさぐ。 「だから寝るなっつうの」  再びシズマの手がしなり、チョークが飛んだ。今度は二本だ。が、リノアはすばやく身を起こすと、両手で一本ずつ、いとも簡単にチョークをつかみ取った。 「へっへーん。同じ手は食わないし」 「アホ」 「ふえっ!?」  得意満面のリノアに向けて三本目を投げつける。  あわてふためくリノ