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作者:浜倉修,ぎうにう
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-03-20(一迅社)
价格:¥500 原版
文库:一迅社文库

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俺と巫女たちの方陣輪舞 挿画:ぎうにう デザイン:ナカムラナナフシ(ムシカゴグラフィクス) 序章 「ホオオォジョオオオオォーッ!」  大地を震わす雄叫びと共に、ざっくりと土がえぐれる。 「ホオオォジョオオオオォーッ!」  また土がえぐれる。  水の精霊術士のリューズ・ボイルと、三人の巫女たちが、それを無言で見つめていた。  たっぷり数十秒呆れてから、リューズが呟く。 「なんだあれは」  するとティータ・アスワルドが土の巫女らしく、冷静に分析した。 「土の精霊獣・タイタンが暴走してますね。畑を耕しているようです」 「それはまあ、俺にもわかるんだが」  予想と違った「暴走」ぶりに、リューズは腕組みする。一リンデ(四メートル)ぐらいの土巨人は、一心不乱に農耕中だ。  リューズは首を傾げた。 「なんか無害そうだし、ほっときゃいいんじゃないのか?」 「そうはいかないわよ」  風の巫女のシェイラ・シルフェルが首を振る。 「精霊獣は止まることを知らないから、このまま無限に畑を広げていくわ。家も道路も全部耕されちゃうわよ」  そう言っている間にも、タイタンは畑を拡張していく。 「ホオオォジョオオオオォーッ!」 「ね?」  シェイラの言葉に、リューズは納得してうなずいた。 「ああ、確かに……」  周囲を見回しながら、火の巫女のルビィ・ボイルが呟く。リューズの妹だ。 「土の精霊に豊饒を願った結果だから、タイタンに罪はないんだけど、ちょっとやりすぎだよね」  ティータはうなずき、三人にこう告げる。 「とりあえず、私がタイタンに話しかけてみます。うまく説得できれば、それで調伏できるかもしれません」  リューズたちがうなずくと、ティータは胸の前で手を組み、祈りを捧げ始めた。 「我は一粒の砂にして、大樹の萌芽なり。大地の化身よ、我が求めに応じ、我が声に応え給え……」  タイタンの動きが止まり、ゆっくりとこちらを振り向く。  土の巨人はティータをしげしげと見つめているようで、緩慢な動作でかがみ込んできた。 「うまくいくかな?」 「どうだろうね……」  リューズたちは様子を見守ることにした。  やがてティータがリューズたちを振り返り、タイタンとのやりとりを説明した。 「タイタ