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作者:マサト真希,しゅがすく
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2015-02-20(一迅社)
价格:¥500 原版
文库:一迅社文库

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アウトランド·ヴァンガード〜俺、辺境警備に着任しました イラスト●しゅがすく デザイン●伸童舎 目次 その1 その2 その3 その4 グリーンティー・タイム その1 その5 その6 グリーンティー・タイム その2 その7 その8 グリーンティー・タイム その3 その9 その10 その11 その12 その13 その14 その15 グリーンティー・タイム その4 その16 その17 その18 その19 その20 グリーンティー・タイム その5 その21 その22 その23 終章 あとがき その1  俺の視界がオールグリーン異常なし。  いや嘘だ。異常ありまくりだ。 「はっ!? な、なに、ここどこ!? 俺どこにいるわけ!?」  目の前すべてが茶畑グリーンだった。  見覚えのない場所だった。記憶にこれっぽっちもない場所だった。  気づいたら来たことも見たこともない場所に立っていたなんて、そりゃ普通の人間だったら驚かないわけがない。当然、俺は焦りまくって慌てて周囲を見回す。  どうやらここはどこかの無人駅らしい。足元はコンクリートのプラットホーム。少し離れて人気のない小さな駅舎。  ホームに立つ駅名標には、こう書かれていた。 『華川駅』  日本語だった。ということは日本のはずだ。  日本のはずだ――はず、だよな?  もう一度ホームから見える景色を見つめてみる。  駅のある場所なのだから、そこは駅前と呼んでいいだろう。  でも俺の知ってる駅前は、もっとにぎやかなはずだ。  もっと建物が込み合って建っていて、車もバスもたくさん行き交って、派手な看板とか広告とかがあちこちに林立していて、五分おきにやってくる電車からどかっと人間が運ばれてきて人混み風呂といいたくなるくらい人があふれ返っていて、まあ総じて色彩豊かでつまりごちゃごちゃしてやかましくて無秩序なんだ。  だけど、目の前にはなにもない。  なーんにもない。あらゆるものがオールグリーン。  ホームの前はすぐに緑の山。広大な緑の山一面の緑の茶畑。  その真緑を切り開いて左右に延びる灰色のアスファルトの道路だけが、文明の証拠。 『茶』  と、山の斜面にお茶の木でそ