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作者:川波無人,しゃあ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2014-10-18(一迅社)
价格:¥500 原版
文库:一迅社文库

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三丁目の極悪人 イラスト●しゃあ デザイン●伸童舎 目次 plan1 天界人 plan2 デビュー!? plan3 その名は任侠保育 plan4 食品工場の悪夢 plan5 ルンルン教 plan6 ぼくらの学校闘争 plan7 信仰 plan8 改宗 Last plan 元の木阿弥 あとがき 「あのね、悪人になってほしいの」  そう。  すべては、天橋聖のこの一言からはじまったんだ。  俺、平志がいつしか〝三丁目の極悪人〟と呼ばれ、善良な町民の皆様から恐れられるようになったのは――。 plan1 天界人 「由々しき事態よ」  天橋聖は悩んでいた。  それも隣家の裏庭で。 「やっぱり、インパクトって大事よね。漫画でも、こういうときは突然現れるものだし」  必然というべきかお約束なのか、インパクトの意味がだいぶ偏っているようだ。 「となると、ここは二階から突入するのがベストだわ」  ひとはそれを泥棒と呼ぶ。  だが、こんな可憐な女子中学生を犯人と疑う者などいないだろう。  不公平なことだが。 「よっと! おっとった……」  聖は、どこからか持ち出してきた梯子を、よろめきながら隣家の壁に立てかけた。  用意周到な。 「ふぅ。二階に着いたら窓を開けて、颯爽と登場よ」  うんうんとうなずく聖。  頭の中では、綿密なシミュレーションをすませていた。 「……忍びこむのって、こうエッチなイメージがふつふつと――って、ダメダメ、いまは妄想してる場合じゃ」  当の本人以外に不安しかないのは、おそらくたぶんきっと正しい。 「いざゆかん、志くんの部屋へ!」  踏桟に足を掛け、意気揚々と梯子を登っていく。  すると一階部分を越したあたりで、だんだんと雲行きが怪しくなってきた。 「ひえぇ、揺れるっ! すっごい揺れるっ、あわわ……」  梯子を立てかけた位置が悪かった。  さほど風もないのに、聖の身体はふらつきはじめていた。 「うっく、よっ、と――ぎゃああああ!」  バランスをとろうとすればするほど、揺れは大きくなっていく。 (こ、怖い、梯子ってこんなにデンジャーだったなんて。はじめから飛んでいけばよかった!)  がっしりと梯子