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作者:川波無人,桑島黎音
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2014-02-20(一迅社)
价格:¥500 原版
文库:一迅社文库

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神狼と見えざる手 イラスト ◆ 桑島黎音 デザイン ◆ 伸童舎 目次 序章 序 Mission 0 貧乏はつらいよ!? Mission 1 おいしい話にご用心 Mission 2 チャンスはピンチ!? Mission 3 謎が謎を呼ぶ Mission 4 あらら? 事態はまずい方向に Mission 5 苦しみの向こう側 終章 やっぱり、貧乏はつらいよ!? あとがき 暁の大地と呼ばれ、東の果てに位置する三日月の島。 かねてより、混沌と幻想に満ちた世界。 創生期は過ぎゆき、神話の時代もおわりを迎え、混乱の一途をたどっていく。 序章 ◆ 序  月が煌々と照らしていた。  乾いた風が、遠くの峰から吹き下ろしてくる。  夏期に入ったというのに、肌寒く感じるほどだ。  三日月の北端に位置するここドレッド山脈は、夏期を除いてほぼ通年降雪があり、連なる山々すべてが峰も高く傾斜も険しい。  加えて極寒の地であるため、永きにわたって未踏の地であった。  その自然の厳しさ、雄大さに誰もが畏敬の念を抱き、この地方を治めるホークライ王国では、信仰の対象として親しまれている。  あるとき、麓の村に奇妙な噂が流れはじめた。  雪山に立ち入った狩人が、大きな狼を見たという。  狼自体はめずらしくない。鹿やイノシシを追っている最中、出くわすことだってある。  だが、狩人が見たのは、2メートルはあろうかという巨体を白く長い体毛で覆い、人のように二本の足で歩いていたというのだ。  この地域で、魔族と呼ばれる異形の者は発見されていない。  少なくとも、ホークライ王国が誕生してからは一度も、だ。  人々は恐怖した。  噂には尾ひれが付き、得体の知れない怪物として、村から王国全体へと伝わっていく。  時の国王は事態を深刻に受け止め、調査団派遣を決定。  積雪がなくなる夏期まで待ち、派遣された歩兵小隊は、ドレッド山脈に足を踏み入れた。  狩人が目撃した地点からさらに奥へ分け入ると、やがて小さな集落にたどり着く。  そこは、山頂の窪地にできた湖の畔にあった。  怪物がいる雰囲気など、欠片もない。  むしろ牧歌的な、美しい景色が目の前に広がっていた。  山頂の村で暮らしている人々は、