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作者:新木伸
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2014-07-18(一迅社)
价格:¥500 原版
文库:一迅社文库

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光と闇の一年英雄 イラスト◆二ノ膳 デザイン◆伸童舎 目次 Act.1「二人で《勇者》」 キャラクター紹介「アルト」 Act.2「《勇者》はじめました」 キャラクター紹介「由良」 Act.3「《トリニティ》」 キャラクター紹介「セイラ」 Act.4「特訓」 キャラクター紹介「棗」 Act.5「大規模戦闘」 キャラクター紹介「沙織」 Act.6「永遠の《魔王》」 キャラクター紹介「魔王」 Act.7「クーデター」 キャラクター紹介「メデューサ」 Act.8「魔王奪還」 終章 あとがき Act.1「二人で《勇者》」  大きく頭上に振りかぶったモーションから、重たい斧の一撃が振り下ろされてくる。  その攻撃をアルトは完全に見切っていた。最小限のステップで横へとかわす。  強烈な一撃だ。  だが当たらなければ、どうということはない。  すぐ眼前を、上から下へと、巨大な戦斧が抜けてゆく。髪の毛の一本二本が風圧で持っていかれそうだ。  斧は地面にめりこんだ。大きな刃が花壇の土にほとんど埋まりきる。  筋肉の束が太い腕に浮きあがる。その怪力によって土ごとめくり返しにかかる。  雄叫びがあがった。牛の鳴き声にも似た咆哮が周囲を震わせる。  そう。たしかにそれは〝牛〟だった。  アルトがいま戦っている相手は、牛の頭と、筋骨たくましい男性の肉体を持った、半人半獣の怪物――ミノタウロスなのだった。  ただしアルトがわざわざ手を出す以上、普通のミノタウロスではない。〝ロード〟と名の付くミノタウロスの中でも特別な上位種だ。体力、パワー、ともに、並のミノタウロスなど比較にならない。ただ「知力」に関してだけは、あまり違いはなさそうだが。  ミノタウロス・ロードが斧を地面から引き抜くまでのあいだ、アルトはうかつに仕掛けることはなかった。  ミノタウロスと戦うのがはじめての人間であれば、チャンスと見て攻撃していただろう。しかしミノタウロスとの戦いにおいて真に恐ろしいのは、戦斧よりもむしろショルダータックルのほうである。あの体重と突進力から繰り出されるぶちかましを食らったら、一撃でリタイヤもありうる。  相手が構えるのを待ってから、アルトはふたたび仕掛けはじめた。  今日のこ