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作者:あさぎ千夜春
类型:乙女向 TL 书籍样本 日文
出版:2017-03-09()
价格:¥432 原版
文库:马卡龙文库

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寵妃花伝 秘されし皇子の溺愛姫君 寵妃花伝 秘されし皇子の溺愛姫君 あさぎ千夜春 目次 序章 一章 剣ふるう姫君と監察御史 二章 されど蚊帳の外 三章 華麗な変身で潜入捜査! 四章 夜明けの口づけと恋心 五章 思わぬ裏切り 六章 皇子の求婚 最終章 ともに生きると決めて 終章 序章  見上げた空はどこまでも青く澄んでいた。生い茂った木々の間からの木漏れ日が、地面にちらちらと光と影の模様をつくる。  今日は母の月命日だった。いつもは気丈に振る舞っている丁那もこの日ばかりは気持ちが沈む。こんなとき、誰かがそばにいてくれたら、寄り添ってくれたらどれだけ心強いかと思うこともあるが、それは弱さだと慌てて打ち消した。  丁那は風が木々を揺らす音に耳を傾けながら、母が眠る陵墓の前でしばらく合掌した後、十年前の母の言葉を思い出していた。 「丁那……丁那、どこ……?」  白い手がゆらゆらと宙をさまよう。 「はい、お母様。私はここにいます」  寝台の上の母の痩せた手を、もっと小さな両手で包み込むようにして握りながら、十歳になったばかりの丁那は、決して涙を見せて母を心配させまいと、唇を噛みしめている。