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作者:花夜光
类型:乙女向 书籍样本 日文
出版:2017-03-02(讲谈社)
价格:¥594 原版
文库:讲谈社X文库White Heart
丛书:薔薇の乙女(5)
代购:lumagic.taobao.com
薔薇の乙女は秘密の扉を開ける ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 薔薇の乙女は秘密の扉を開ける 花夜光 目 次 1 変貌 2 葬儀 3 マルタへ 4 記憶のかけら 5 兆候 6 ドイツへ 7 私の守護者 8 真実の光と闇 9 裏切り者 あとがき イラストレーション/梨とりこ 薔薇の乙女は秘密の扉を開ける 1 変貌  目覚めた時に最初に感じたのは、耐えがたい咽の渇きだ。  痛いほどの渇きに、俺は咽を搔きむしった。咽を潤す何かが欲しい。腹は減っていないのに、異常なまでに水分を求めていた。自分は干からびたミミズのようだと思い、寝ていたベッドから離れ、キッチンに向かった。  蛇口をひねって出てきた水に、俺は口を開けて顔を突っ込んだ。ところがいつもなら咽を潤すはずの水が、まるでコールタールのようにしか感じられなかった。とても飲める代物ではなく、すぐに吐きだした。気持ち悪くて、何度も吐いた。 「君が欲しがっているのは、あっちだ」  近くにいた誰かが俺の肩を叩いて、囁いた。その時気づいたのだが、俺の視界は薄暗くなっていた。頭でも打ったのだろうか。眩暈がするし、目に入るすべてのものがくすんで見える。俺の肩を叩いた男の顔を見ようとしたが、視界が揺れてよく分からない。  誰か分からないが、そいつは俺を誘導するように部屋の隅に連れていった。そこには若い男が倒れていた。顔に見覚えはない。  俺はいぶかしがりながらも下着一枚で倒れている男の前にしゃがみ込んだ。すると男のむきだしの首や肩が異常に目についた。ふだんならそんなところ気にも留めないのに、俺はこの時ひどく男の首にそそられていた。 「嚙みついてみるといい」  誰かの囁きに、俺はふらふらと男に覆い被さった。男の首に嚙みつくと、信じられないほど歯が肉に食い込んだ。桃を食べているみたいだった。傷口から男の血が噴きだし、口の中に流れ込んでくる。なんて甘美な味。俺は夢中で男の血液を吸った。こんなに美味いものは飲んだことがない。  男は俺に血を吸われている間、ぴくりともしなかった。これは夢かもしれない。深く考えることもせず、男から思う存分血を吸い取った。血を吸えば吸うほど視界は良好になり、活力がみなぎり、意識がはっきりしてくる。  その時になって、ようやくいろんなことに気づいた。 「う、