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作者:六つ花えいこ,わか
类型:乙女向 书籍样本 日文
出版:2016-12-12(Frontier Works)
价格:¥972 原版
文库:阿丽亚娜玫瑰

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聖女の、妹~尽くし系王子様と私のへんてこライフ~ 聖女シリーズ アリアンローズ  聖女の、妹   〜尽くし系王子様と私のへんてこライフ〜 著者   六つ花えいこ イラスト     わか 目次   本編 聖女の、妹〜尽くし系王子様と私のへんてこライフ〜   序章   桜降るころ   第一章  招かれざる訪問者   第二章  何もできない王子様   第三章  魔王を倒す手段   第四章  盤上の軍師   第五章  仕事の対価   第六章  欠かせないおしゃべり   第七章  憧憬と忠義   第八章  泣ける場所   第九章  語り継がれる英雄と花嫁   第十章  理由   第十一章 翠   第十二章 泡沫の夢   第十三章 物語の、その後   番外編 貴女へと続く道   番外編 聖女の、帰郷   番外編 サクラ散る現世   番外編 名無しの雪だるま  この作品はフィクションです。  実在の人物・団体・事件などに一切関係ありません。 序章 桜降るころ 「それじゃあ、お先に失礼しまーす」 「お疲れさまですぅ」  後輩の声を背に受けながら、早乙女翠はバイト先の書店を出た。三月のすえとはいえ、まだコートが必要な時期。暖かい店内から外に出た翠は、肌を撫でる冷たい風に背筋を丸める。  大学三年目の春ともなると、私生活の方も慣れてくる。一人暮らしを始めたばかりのころは頻繁に帰っていた実家からも、足が遠ざかっていた。その代わり、社会人の兄が昼食の誘いを口実に、足しげくこちらまで出向いてくれる。  翠の家族は、父と母と兄の三人──けれど本当は、もう一人。数年前に還らぬ人となってしまった姉がいた。桜が好きだった姉を持つ翠にとって、桜は姉を彷彿とさせる弔いの花。  建ち並ぶ商店のショーウィンドウ一面を桜色に染める並木は、満開を迎えていた。歩きつつ桜見物をしている人もちらほらといる。  翠の視線もふとそちらに吸い寄せられる。歩調もわずかに緩んだ。 「綺麗だなぁ」  咲き誇る、見事な街路樹に向かって翠が呟く。通り過ぎざまに、自分に話しかけられたと思ったのか、男性が一瞬足を止めた。翠は気まずさを感じながらもひとつ会釈し、そのまま足を動かす。  せっかくこれほど美しく咲いているのだ。いもしない恋人は無理でも、友人と花見に行きたいなと思った。幸いにして、しんみりとした気持ちを吹き飛ばしてくれ