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作者:三津留ゆう,カワイチハル
类型:乙女向 BL 书籍样本 日文
出版:2017-01-27(幻冬舍)
价格:¥900 原版
文库:山猫浪漫

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寂しがりやのレトリバー LYNX ROMANCE 寂しがりやのレトリバー 三津留ゆう  ◆目次   寂しがりやのレトリバー   あとがき 寂しがりやのレトリバー      Ⅰ  食堂を出ると、初秋の風が首もとを撫でた。  十月もなかばを過ぎると、日によっては風がつめたい。小さく身震いして、支倉は白衣のポケットに缶コーヒーを突っこんだ。  気温は低いが、空はよく晴れている。  肌寒く感じたのは、食堂棟と校舎をつなぐ渡り廊下が、一日じゅう蔭になっているからだ。  渡り廊下から見える校舎北の駐車場、その隅に植えられた椎の木の下には、古ぼけた水色のベンチが置いてある。そこに人影があるかどうかを確認してしまうのは、この学校に着任してから三年のあいだについた癖だった。 「お、支倉先生、まだ未練あるの?」  背後から、声をかけられて振り返る。 「大矢先生」  にこにことこちらを見ている丸顔の男は、国語科の教員だった。この学校で、一番年齢の近い同僚だ。支倉よりも三つ上だが、三十路にしては腹まわりに貫禄がありすぎる。 「意外だなあ。あっさり禁煙したみたいに見えたのに」 「いえ、違いますよ。な