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作者:水島忍,すがはらりゅう
类型:乙女向 书籍样本 日文
出版:2017-02-02(讲谈社)
价格:¥648 原版
文库:讲谈社X文库White Heart

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身代わり姫は腹黒王子に寵愛される ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 身代わり姫は腹黒王子に寵愛される 水島 忍 目 次 第一章 王女と入れ替わった娘 第二章 初夜の悦び 第三章 王妃の修業 第四章 真実が明かされた日 第五章 運命の舞踏会 第六章 結婚の贈り物  あとがき イラストレーション/すがはらりゅう 身代わり姫は腹黒王子に寵愛される 第一章  王女と入れ替わった娘  リアーナは城の中をさ迷っていた。  美しいドレスを身にまとい、腰まである長い黒髪をなびかせて、ひと気のない廊下を足早に歩いて、出口を見つけようとしている。しかし、複雑な造りの城の中では案内がなければ、すぐに迷子になってしまうようだった。  なるべく早く出ていかなくちゃならないのに……!  気持ちは焦る。このドレスはどう見ても身分の高い女性のもので、城でこんなドレスを着る人間は限られている。誰かに見とがめられる可能性は高いということだ。そして、城から出られても、城門をこんな格好で脱けだすのは難しかった。  でも、どうしても……わたしはここにはいられないのよ!  リアーナは本来、城なんかにいるべき人間ではない。こんなドレスを身につけていても、決して身分が高いわけではないからだ。この国シルヴァーンと隣国モルヴァーンの境に接している村で育った田舎娘なのだ。  そう。わたしは今、このお城でモルヴァーンの王女ラーナだと思われているんだわ。そして、シルヴァーン国の王と結婚すると思われている。  ああ、どうしたらいいの? わたしは偽者なのに!  リアーナは必死で出口を捜していた。  そのとき、突然、後ろから声をかけられた。 「お嬢さん、何を捜しているのかな?」  リアーナはビクッとして振り向いた。てっきり衛兵か誰かで、自分を連れ戻しにきたのかと思ったのだ。  だが、そこにいたのは長身のすらりとした若い男性だった。  彼は今まで見たこともないくらい端整な顔立ちをしていた。金色の長い髪を垂らしていたから、一瞬、女性かと思ったくらいだ。  肌は陶器みたいに滑らかで、鼻筋が通っていて、唇はやや薄いものの、優しい微笑みの形を取っている。宝石みたいな緑色の瞳に見つめられて、リアーナは頰が熱くなってしまう。  絶世の美男子。そんな言葉が頭を過ぎる。  年齢は二十