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作者:市村奈央,サマミヤアカザ
类型:乙女向 BL 书籍样本 日文
出版:2016-11-16(幻冬舍)
价格:¥680 原版
文库:幻冬舍金红石文库

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兄が狐でお婿さん!? 幻冬舎ルチル文庫 兄が狐でお婿さん!? 市村奈央  ◆目次   兄が狐でお婿さん!?   お嫁さんとハネムーン   きつねの里帰り【電子限定おまけ】   あとがき 兄が狐でお婿さん!?  絢人が生まれたのは、夏の暑い盛り、八月七日の夕方だ。母が毎年この日になるとかならず聞かせる話によれば、出産には実に五十時間かかったとか。 『意識がもうろうとして、助産師に何度も頬を叩かれた』『父は途中で帰宅して結局出産には立ち会えなかった』『そもそも梅雨から夏にかけての時期にお腹が大きいのは、それはそれは大変だった』  母のそういう武勇伝のような話を、父と兄と一緒に粛々と聞くのが、絢人の誕生日の恒例行事だ。  正直、聞き飽きている。絢人の意思で母の腹に長時間とどまったわけではないのだ。だからいつも、ケーキが出てくるタイミングで母の話がはじまると絢人は少しだけうんざりして、だけど、あらためて感謝もする。  誕生日というのは、自分が生まれたことを祝われる日ではなくて、大変な思いをして自分を産んでくれて、今日まで育ててくれたことに感謝をする日だ。少なくとも、高千穂家ではそうだった。