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作者:友野紅子,三浦ひらく
类型:乙女向 TL 书籍样本 日文
出版:2016-12-02(一迅社)
价格:¥972 原版
文库:梅丽莎文库

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私のホワイトライオン 1  冷たい雨が身体を濡らす。雨は嫌い。  どうしたって思い出す、義父母から締め出されたベランダ。今となっては幼い自分の何が義父母の逆鱗に触れたのかも覚えていない。  ただ、ひさしから伝う雨粒に震えながら、窓越しに別人みたいににこやかな義父母と従妹の団欒を眺めてた。  雨はあの頃の小さな自分、堪える事しかできなかった力ない自分をどうしたって思い出させる。 「これは夢……じゃないよね」  おもむろに手を伸ばす。濡れる感触は否が応にも知らしめる。 「なんでかなぁ。やっと自分の力でやってたのにね、神様はいじわるだぁ」  私はまたしても昔に逆戻り。寄る辺ない私はまたどこかの軒先で滴る雨粒に身体を濡らしてる。 「どこか、ね」  手を引いて小さくしゃがみ込み、雨に濡れて冷え切った身体をぎゅっと抱き締めた。  そっと手を胸元に移せば服の下、触り慣れた硬い感触に少しだけ安堵する。既に記憶もおぼろな両親との唯一の絆。  私もついに両親の元に召されるんだろうか。それもまた悪くないと自嘲気味な笑みが零れた。  結城智恵利、二十四歳。  幾多の苦難も乗り越えてやってきたけど、今度こ