后退 返回首页
作者:瑞本千紗,阿久田ミチ
类型:乙女向 书籍样本 日文
出版:2016-11-11(Frontier Works)
价格:¥972 原版
文库:阿丽亚娜玫瑰

代购:lumagic.taobao.com
婚約破棄の次は偽装婚約。さて、その次は……。 1 アリアンローズ  婚約破棄の次は偽装婚約。さて、その次は……。 1 著者    瑞本千紗 イラスト 阿久田ミチ 目次  第一話 婚約破棄は大歓迎。ですが、呪いはいりません  第二話 まんまるおでぶさんは希望の光  第三話 恩返しは偽装婚約で  第四話 厭わしい再会と、婚約発表  第五話 退 場  第六話 夜会の後で  第七話 妖 華  番外編 夜のひと時  この作品はフィクションです。  実在の人物・団体・事件などに一切関係ありません。  第一話 婚約破棄は大歓迎。ですが、呪いはいりません 「君、伯父上の子供に生まれてよかったね。下賤な一般の民の血が混じる上に容姿も悪いというのに、伯父上のたった一人の娘だから、生粋の貴族たるこの僕と結婚できるんだよ」  アナベル・カウリーがその日出会った従兄。婚約者として紹介された少年は、大人たちの目がない場所で二人きりになると、愛想のよい笑顔が消えた。 「大人の目のあるところでは、仕方がないから婚約者として扱ってあげるよ。僕は、伯父上にも父上にも次代のカウリー伯爵家の当主として期待されている、良い子だからね」  ぞっとする薄笑いへと豹変したのに驚いて言葉が出ないアナベルを、そのままひとしきり罵倒すると、従兄はすっきりした様子で背を向け去って行った。 「あれが、良い子……」  五歳のアナベルは呆然としてその背を見送る。以後、従兄の演じる良い子、がどれほど大人たちに好かれて愛される存在であるか知る事となった。 ◆ ◆ ◆ ◆  父を始めとし、アナベルの周囲をすべて己の味方に引き込む従兄の良い子ぶり、外面のよさに辟易しながら十年。  十五歳となったアナベルは、婚約破棄ができないまま屋敷の裏庭を散歩していた。一人になりたい、と家人に断っているので近くには誰もいないはずだった。  ところが、微かな音が聞こえた。 「誰?」  屋敷の周りを囲う生け垣の隙間から、瀕死のうさぎがよろけながら入ってきた。獣に襲われ必死で逃げてきたのがわかる。茶色い小さな身体に大きな引っ掻き傷。そこから止め処なく血が流れているのを目の当たりにした瞬間、アナベルはうさぎの傍に駆け寄り座り込んでいた。 「水、集え。うさぎさん、痛いの消えて元気にな〜れ!」  命の灯が尽きかけているその身を腕に抱き、急いで魔法の呪文を