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作者:白洲梓,池上紗京
类型:乙女向 书籍样本 日文
出版:2016-12-10(集英社)
价格:¥616 原版
文库:Cobalt文库

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暁の王女 名を持たぬ聖女と紫の王 最後の王妃 集英社eコバルト文庫 暁の王女 名を持たぬ聖女と紫の王 白洲 梓 この本は縦書きでレイアウトされています。 暁の王女 名を持たぬ聖女と紫の王 Contents 1 2 3 4 5 6 7 終章 あとがき イラスト/池上紗京 1  姉の鏡台は、まるで夢の世界の宝石箱のようだ、とアイリーンは思った。  蝶を模った透き通る薄桃色の香水瓶、銀細工の丸い白粉箱、薔薇のような紅、輝くサテンのリボン。キラキラと光を放つ瓶や箱、眩い宝飾品が、これでもかというほど敷き詰められている。  エマは肩を出した薄青のドレスに身を包んでいた。デコルテを華やかに彩るための首飾りには、ダイヤモンドとラピスラズリがいくつも散りばめられている。それとお揃いの耳飾りを侍女に付けてもらいながら、鏡の中に映し出された自分に満足したように笑った。  鳶色の美しい髪を大人の貴婦人のように高く結い上げたエマは、もはや自分の知っている姉ではない気がした。アイリーンは話しかけることもできず、じっとその様子を見守っている。大粒の真珠とトルコ石が交互になった髪飾りが巻き付けられ、さらにその装いを華やかにした。  部屋の片隅に置いてある椅子の上でちょこんと座っている妹に、エマはあまり関心を払わなかった。アイリーンの足は、椅子に座っていると床に届かなかったので、自然とぶらぶら足を揺らす。こんなことをすると、お行儀が悪い、と乳母のメラニーによく怒られるが、その乳母は今部屋の外で待っているから大丈夫だ。  エマを囲んだ侍女たちは、自分達の仕事ぶりの結果が大層上出来であることにひどく満足げだ。 「エマ様、今夜は本当にお美しいこと」 「国王陛下も王妃様も、このお姿を見たらびっくりされますわ」 「エマ様のデビューを待っていた貴公子は星の数ほどいらっしゃいますもの。今夜はダンスのお相手が途切れないでしょうね」  口々に誉めそやされ、エマは上機嫌だった。  十四歳になったエマは、今夜初めて舞踏会に出席することになっている。それは子どもの世界を出て、大人の仲間入りをするということだ。大国エインズレイの第一王女であるエマがデビューするとあって、今夜の舞踏会の出席者ときたらとんでもない数だった。近隣諸国の王族も多くやってきていて、王宮は華やいでいた。  この日のために、母とエマが額を突