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作者:木下杏,ワカツキ
类型:乙女向 TL 书籍样本 日文
出版:2017-02-02(一迅社)
价格:¥972 原版
文库:梅丽莎文库

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私の大嫌いな王子さま 序章  ルシアは、このところそわそわとした落ち着かない気持ちで日々を過ごしていた。  大国レガーリアの王宮の片隅。国王一家が住む宮殿の一画に、人の行き来が少ない場所がある。華やかな宮殿の中でも忘れられてしまったような、寂しい場所に位置した部屋に、レガーリア国王女ルシアの居室があった。  バルコニーから直接降りることができるようになっている庭――といっても簡素で必要最低限の手入れしかされていない小さな庭だが、その庭に咲いている白い花が風に揺れているのが見える。ルシアはこの取り立てて目立つことなく、他の花と比べても華やかさはないけれど、どこか可憐で儚げな雰囲気をもつこの花が好きだった。今はバルコニーに立って眩しげに目を細めながらその花を見つめている。  心の中では色々な思いが浮かんでは消えていた。 (――いよいよだわ。やっと会うことができるのね……)  約一ヶ月前、ルシアはレガーリア国のアルベール国王――つまり自分の父親から結婚が決まったことを告げられていた。結婚相手は隣国のアルフィナト国のフリッツ王子だ。  隣国アルフィナトとは長年、敵対関係であったが、この度、和平協定を結