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作者:小田菜摘
类型:乙女向 书籍样本 日文
出版:2016-11-15(Enterbrain)
价格:¥620 原版
文库:Bs-Log文库
丛书:なりゆき斎王(9)
代购:lumagic.taobao.com
なりゆき斎王の入内9 ~比翼の鳥は和を調ぶ~ なりゆき斎王の入内 ~比翼の鳥は和を調ぶ~ 小田菜摘 電子版 ビーズログ文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 序 章 第一章 おのおのの光 第二章 満ちゆく月 第三章 桃李言わざれども下自ら蹊を成す 第四章 なりゆき斎王の入内 終 章 後書き プロフィール  熊野に旅立った塔子を見送ったあと、明槻はまんじりとしないまま一夜を過ごした。  やがて明け方になると、予想どおり大納言が血相を変えて清涼殿に飛びこんできた。しかも父親、つまり引退した先の関白まで同行している。  ───明朝にはもう父と兄が主上のもとに飛びこんできますよ。  昨夜の左近衛大将の言葉を思い出し、本当に言ったとおりになったと、こんな状況にもかかわらず明槻は感心してしまった。  親王も含めた主たる者達が並んだ孫廂の中央で、大納言は気色ばんだ。 「お、恐れおおくも上皇様の御子を身籠られている女御を呪詛するとは、天をも恐れぬ所業でございますぞ!」  証拠の品として御簾の下から差し入れられた呪詛の形代と紅絹を、明槻は忌々しい思いで眺めた。三条女御が塔子を陥れようと謀ったことは間違いないが、はたして大納言がどこまで関与しているのかが分からなかった。あるいは彼は、本当に塔子が娘を呪詛したと信じているのかもしれない。それによって対応が変わってくる。 「この紅絹が、わが娘・三条女御が斎王尚侍にお譲りしたものであることは、袴着の出席者ほぼ全員が証明してくれるはずです」 「そんな紅絹、似たようなものはいくらでもあるだろう」  つっけんどんに明槻は応じたが、とうぜん大納言は引かない。 「では斎王尚侍に、女御から譲られた紅絹をお持ちかどうかお尋ねください」 「尚侍なら、先日退出したぞ」  御座所から縋子がぞんざいに答える。もちろん縋子には、昨夜のうちに事情をすべて説明済みだった。  御簾のむこうで大納言も先の関白も言葉を失う。それはそうだ。昨晩遅くに呪詛が発覚し、今朝一番にやってきたというのに、もはやそんな事態になっているとは思ってもみなかったのだろう。それ以上に、自分達の息子と弟である左近衛大将がからんでいるとは夢にも思