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作者:安曇ひかる,街子マドカ
类型:乙女向 BL 书籍样本 日文
出版:2016-11-16(幻冬舍)
价格:¥713 原版
文库:幻冬舍金红石文库

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やさしい鬼とひとつ屋根 幻冬舎ルチル文庫 やさしい鬼とひとつ屋根 安曇ひかる  ◆目次   やさしい鬼とひとつ屋根   小さなヤキモチ【電子限定おまけ】   あとがき やさしい鬼とひとつ屋根  ぶぉぉぉんというディーゼルのエンジン音を響かせ、路線バスが去っていった。立ちこめた黒煙に錆びて傾いたバス停が煙る。  小原史遠は目を瞬かせながら「けほっ」と小さく噎せた。 「さて。やっと着いた」  新幹線と在来線を乗り継いで三時間半。そこからさらにバスで一時間揺られ、ようやく目的の町に降り立った。 「懐かしいな……」  思わず口をついた言葉に、史遠は苦笑した。  懐かしいも何も、この町に来るのは初めてだ。縁もゆかりもない。  メインストリートと思しき商店街の両脇には、洋品店や酒屋、日用雑貨を扱う店や地元の信用金庫などが軒を連ねているが、ほとんどの店はシャッターが閉まっていた。あたりは薄暗くなり始めていて、鄙びた田舎町の寂しさを一層色濃くしている。  どこにでもある田舎町だ。その風景には、日本で生まれ日本で暮らす者なら誰もが懐かしいと感じる情緒がある。太古の昔から、遺伝子に刷り込まれた風景