后退 返回首页
作者:高原いちか,東野海
类型:乙女向 BL 书籍样本 日文
出版:2016-10-28(幻冬舍)
价格:¥900 原版
文库:山猫浪漫

代购:lumagic.taobao.com
喪服の情人 LYNX ROMANCE 喪服の情人 高原いちか  ◆目次   喪服の情人   あなたの右で、ぼくの左で   絹服の妖精   あとがき 喪服の情人  それは、つめたく重苦しい雨が、音を立てて激しく降り込める夜のことだった。 「……来た……」  暗い部屋の中で顔を振り上げ、ルネは呟いた。その声に、古びた洋館の屋根を雨粒が叩く音が重なる。  ヘッドライトを光らせた車が、玄関前の車寄せをゆっくりと回り込んでくる。前栽の狭間から漏れるその光が、滝のような雨粒と応接間の古びた窓ガラスに映え、表面にとまる水滴を光らせた。 (あの男が、来たんだ……)  ルネはくっと息を詰め、一度目を閉じて開き、ソファから立ち上がった。アンティークな家具の間をすり抜け、壁際に設けられた小さな祭壇に、そろりと近づく。  壁にかけられたオーバル型の古めかしい鏡の中を、一瞬、黒衣を着た青年の蒼褪めた顔がよぎった。金色の短い巻き毛。夕闇色の瞳──今年二十九歳になるルネ・レオナ─ル・ブランシュが、故国フランスからこの重苦しい雨の降る国に来て、もう五年になる。 「タロー……」  純白のクロスをか