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作者:ひのと,ロジ
类型:乙女向 TL 书籍样本 日文
出版:2016-11-02(一迅社)
价格:¥972 原版
文库:梅丽莎文库
丛书:セカンドトリップと私の7人の夫達について(3)
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セカンドトリップと私の7人の夫達について 3 1章・むかしむかしのお話(ヴァイオス・クレンダイン) 1  それは、ひどい大雪の、凍えるような寒さの冬の日だった。  雪で白く染まる視界。  びゅうびゅうと吹き荒ぶ、冷たい風。  皮のブーツで覆われた足の指先はかじかむほどに冷たく、厚い外套を羽織った体もすっかり冷え切っている。  それでも文句の一つも零さず、今年で八つになった少年、ヴァイオス・クレンダインは、今日の空の色に似た濃灰色の瞳を前へと向けた。  向かう先は、森の奥にあるという学び舎だ。  しかしこの雪の中では、本当に自分が正しくそこへ向かっているのか分からなくなる。  それでも前を歩く父の背中だけをただじっと見つめ、ヴァイオスは自身の膝の高さを優に超える雪道を一歩ずつ進んでいた。  ひどい雪道の中、今朝、母に「どうしても今日でなくてはいけないの? こんなにひどい雪なのだから、明日でもいいのではないの?」と散々心配されたことを思い出す。  不安の滲む母の言葉に、父はぎゅっと眉を寄せ、ヴァイオスを馬車に乗せたのである。 「アーデルグルテ騎舎に到着は今日の昼頃と伝えてある。この程度の雪で約束を違うことはでき